前日までの状況
NASDAQ指数は先週非常に変動の激しい相場展開を見せました。4月7日の14,978.03ポイントで始まり、4月9日には単日で約12%の急上昇を記録するなど大きな変動がありました。先週末4月11日(金曜日)には16,724.46ポイント(2,391,598円)で取引を終了し、単日では+2.06%、週間では+7.3%の上昇となりました。これは2022年以来の最高のパフォーマンスとなっています。この上昇はトランプ大統領による一部電子機器への関税免除の発表などを受けたものです。RSIは58.315と中立からやや上昇圏に位置しており、テクノロジーセクターへの投資家心理は改善しつつありますが、半導体への新たな関税が今週中に発表される見込みであるため、不安定要素も残っています。
予想レンジ
日中レンジ: 16,800ポイント(2,402,400円)~17,200ポイント(2,459,600円)
サポートレベル:
- 16,600ポイント(2,373,800円)
- 16,300ポイント(2,330,900円)
- 15,600ポイント(2,230,800円)
レジスタンスレベル:
- 17,200ポイント(2,459,600円)
- 17,500ポイント(2,502,500円)
- 18,000ポイント(2,574,000円)
本日の価格シナリオ
基本シナリオ(60%確率):
本日のNASDAQ指数は先物の上昇を受けて、高く始まる可能性が高いです。トランプ政権による電子機器への関税免除を受けて、特にアップル(AAPL)などの大型テクノロジー銘柄が上昇をリードし、NASDAQ全体を押し上げると予想されます。日中は16,800ポイント(2,402,400円)~17,200ポイント(2,459,600円)のレンジで推移し、終値は約17,000ポイント(2,431,000円)前後になると予想します。
強気シナリオ(25%確率):
Goldman Sachsなど本日発表される決算が市場予想を上回り、半導体関連銘柄に関する懸念が和らいだ場合、NASDAQ指数は17,200ポイント(2,459,600円)を突破し、4月9日に記録した高値17,202.94ポイントに接近、または超える可能性があります。この場合、日中高値は17,500ポイント(2,502,500円)に達する可能性もあり、強いモメンタムが続けば、翌日以降も上昇トレンドが継続する可能性があります。
弱気シナリオ(15%確率):
半導体に対する新たな関税に関する懸念が強まったり、トランプ政権の関税免除が「一時的」との発言が市場心理を悪化させた場合、早朝の上昇は一時的なものにとどまり、日中に売りが優勢となる可能性があります。この場合、NASDAQ指数は16,600ポイント(2,373,800円)を割り込み、重要サポートレベルである16,300ポイント(2,330,900円)まで下落する可能性があります。
本日影響しうる要因
- トランプ政権の関税政策: 電子機器への一時的な関税免除は短期的にポジティブですが、「一時的」という表現や半導体への新たな関税の可能性が市場の不確実性を高めています。本日中にこれに関する追加発言があれば、大きな影響を与える可能性があります。
- 決算発表: Goldman Sachsの決算が本日発表されます。金融セクターの健全性や業績見通しがテクノロジーセクターにも影響を与える可能性があります。
- アジア市場の反応: アジア市場では台湾のテクノロジー企業の株価が上昇しており、この流れが米国市場にも波及する可能性があります。
- 機関投資家の動向: 先週の大幅な上昇を受けて、一部の機関投資家は利益確定売りを行う可能性もあります。特に、半導体セクターに関する不透明感が残っているため、ポジション調整が行われる可能性があります。
- テクニカル要因: 先週の大幅な上昇により、短期的にはやや買われすぎの状態になっている可能性もあります。17,200ポイント付近の重要レジスタンスレベルを超えられるかどうかが注目されます。
本日の取引戦略提案
弱気市場想定:
17,300ポイント(2,473,900円)以上での売りポジション検討、ストップロス17,500ポイント(2,502,500円)
中立的姿勢:
16,800ポイント(2,402,400円)~17,200ポイント(2,459,600円)でのレンジ取引、ブレイクアウト待ち
強気市場想定:
16,600ポイント(2,373,800円)近辺での買い、ストップロス16,300ポイント(2,330,900円)
本日は先週の大きな上昇の後の取引日となるため、ボラティリティが引き続き高い可能性があります。そのため、ポジションサイズを通常より小さくし、明確なテクニカルレベルでのエントリーとストップロスの設定を心がけることが重要です。また、トランプ政権からの発言や半導体セクターに関するニュースに特に注意を払う必要があります。長期的な視点では、テクノロジーセクターのファンダメンタルズは依然として良好ですが、短期的には不安定な相場環境が続く可能性が高いため、リスク管理を徹底することをお勧めします。### NASDAQの本日分析と戦略:半導体関税と業績発表に注目
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